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寝正月にさようなら! 年末年始特集2007〜2008

お雑煮・おせち アレコレ図鑑&レシピ

お雑煮豆知識

お雑煮の中身を見ればその人の出身地がわかってしまうくらい、地域によって特色のあるお雑煮。土地の風土と素材との関係や誕生のルーツなど、知って納得の情報がいっぱい。

Q1
餅は丸か四角か、焼くか煮るか?

丸餅・角餅 分岐マップ

A
何人かでお雑煮談義をしていると必ず話題に上るのがお餅は丸か四角か、焼いてから入れるか、焼かずに煮るかということ。一般的に、東日本は焼いた角餅、西日本は焼かない丸餅と大きく分けられ、境となる富山・石川・岐阜・三重・和歌山県などでは丸・角両方の餅が混在している。関西は正統派の古風な丸餅、寒冷地や東京(江戸)周辺は保存にも便利な略式の角餅を使うのだ。関ヶ原の合戦の影響で、岐阜県関ヶ原を境に丸派と角派が分れたという説もある。また、たとえば角餅が主流の山形県でも、酒田など庄内地方では丸餅である。これは、江戸時代から明治時代のはじめにかけて、上方や中国地方と東北や蝦夷の間を往き来して物資を運んだ廻船・北前船によって、庄内地方に京都の文化が流入したためである。

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Q2
しょうゆか味噌か、甘い小豆汁か?
A
餅と並んで好みが分れるのが、汁の味付け。関西風のお雑煮といえば白味噌仕立てを連想するが、西日本でも近畿・福井・四国の東部以外はしょうゆ味が優勢。少数派では出雲地方や能登半島の一部などに小豆雑煮の地域がある。味噌味のお雑煮を好む関西でも、福井など越前の赤味噌派とそれ以外の白味噌派に分かれるが、白味噌派の地域でもお雑煮用の高価な西京味噌ではなく、ふつうのあわせ味噌を使う家も多い。岡山では3ヶ日で小豆汁、味噌仕立て、しょうゆ仕立ての3種類の味を食べる家も多い。

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Q3
だしの主流はコンブやカツオ、他にもあるの?

A
味噌味派もしょうゆ味派も、コンブやカツオ節でだしをとる家庭が多く、両方を一緒に使う家も多い。お正月のごちそうだから、いつもより上質なものを用意して香りを楽しみたいものだ。ほかにはイリコを使う家も多いが、特色のあるところでは宮城県仙台の焼きハゼ、長崎や福岡県博多の焼きアゴ(トビウオ)、鹿児島の干しエビなどが知られている。地域によっては干しフグ、スルメ、干しアナゴ、焼きアユなどでもだしを取る。

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Q4
具に秘められた土地の風土とは?
A
具には土地土地のお国自慢の産物が入ることが多い。ダイコン、ニンジン、ネギなどの野菜に加えて、例えば東北なら山菜やキノコ、新潟ならサケやイクラ、千葉なら海苔、島根ならハマグリ、広島なら牡蠣など。山村なら山の幸、漁村なら海の幸が盛り込まれるが、逆に山間部などでは普段手に入りにくい塩ブリなどをお正月ならではのごちそうとして雑煮に入れることも多い。正月に食べる魚としては新潟県の糸魚川辺りを境に、北側はサケ、西南側はブリが多い。青菜は東京なら小松菜、名古屋なら餅菜、博多ならカツオ菜と、地域ごとに違いがある。

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Q5
なぜお正月にお雑煮を食べるの?
A
餅は昔から日本人にとってお祝い事や特別の日に食べる「ハレ」の食べ物だった。先人たちは新年を迎えるにあたって、餅をついて他の産物とともに年神様にお供えをした。旧年の収穫や息災に感謝し、新年の豊作や豊漁、家内安全などを祈った。そのお供えをお下がりにいただき、餅とともに煮て人間も一緒にいただくのがお雑煮というもので、お正月の祝い膳には欠くことのできない意味を持つものなのだ。

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Q6
お雑煮東西対決はいつ頃から始まった?

A
お雑煮の主役である餅の歴史は古く、平安時代にはお正月に鏡餅をお供えして、天皇家の長寿を祈願するという儀式が行われていた。お雑煮が食べられ始めたのは京都で、室町時代のこと。元禄時代以降には、北海道や沖縄を除いて、全国的にお雑煮で正月を祝うようになる。味噌としょうゆ、丸餅と角餅などの東西のお雑煮の違いは、江戸時代からすでにあったものだ。

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Q7
現代のお雑煮事情のゆくえは?
A
嫁ぎ先の家のお雑煮を嫁が受け継いでいくことが多かった時代は終わり、最近では核家族化や転勤などの事情から、お雑煮マップも混乱気味。たとえば東京の男性と京都の女性の若いカップルが結婚して、博多で暮らしたら、その家ではどんなお雑煮が登場するのだろう。亭主関白なら東京風、カカア天下なら京都風、あるいは郷に入れば郷に従えで博多風、それともアゴだしに東京風の具で丸餅となるか……。時代の流れとともにお雑煮は変容を続け、それぞれの家の「我が家流」お雑煮が生まれつづけているのだ。

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