ますます高画質になっていくスマホのカメラ。
夜空に打ち上げられる花火を眺めているときれいなのに、スマホで撮影するとブレていたり、暗かったり…という経験はありませんか?
ここでは、スマホで花火を綺麗に撮るコツをご紹介します。

@ ブレないための工夫

暗い場所で動く花火をブレずに捉えるには、とにかくカメラ自体をできるだけ固定させることが重要!混雑した花火大会でも使える、三脚などの道具も不要な簡単&賢いテクを紹介します。

スマホの持ち方

スマホを安定させるには、4点で支えるのが効果的。ヨコ向きに撮るなら、両手で画面の上下をはさめばOKです。
タテ向きに撮るなら、親指と人差し指で側面を囲むようにすると、前後の揺れがかなり軽減されます。

構える姿勢

脇をしめるのが、ブレ軽減のための近道。座ってみる時は、肘を膝の上に置くのも効果的。そのほか、近くに寄り柱や壁がある場合は、寄りかかって撮ると◎。

シャッターの切り方

スマホの機種によっては、ボタンを触った時ではなく、離す時にシャッターを切るタイプのものも。この場合は、シャッターボタンに指をあてたままスタンバイし、花火が開いたタイミングで離すとブレが軽減されます。

iPhoneなど、サイドボタンでシャッターを切れるスマホなら、画面のボタンを押すより衝撃が少なくて済みます。

A カメラの設定にこだわる

普段はあまり設定をいじらない人でも、花火の時ばかりはちょっとだけ工夫を!ほんの少しの設定をするだけでバツグンに良い写真が撮れるようになります。

ピントを固定する

打ち上げ花火の撮影時はオートフォーカス機能を解除して、ピント固定で撮るのがおすすめ。

暗闇で動く花火はピントが合せづらいもの。オートフォーカスONのままだと、ピントを調節している間にシャッターチャンスを逃してしまったり、花火以外のものにピントが合ってしまう可能性があります。

打ち上げ序盤の数発を使ってピントを調節&固定しておけば、その後はピントのあった写真が撮りやすくなります。
ここではiPhone6を使用して手順を紹介します♪
1発目:画面上で花火の上がっている部分を長押しし、AE/AF LOCKに設定。これで花火の上がる場所にピントが固定されます。
2発目:指を上下にスライドさせて、明るさを調整。
3発目:花火の開くタイミングでシャッターを切る。

撮影モードの設定

撮影モードやシーンが設定できる場合は、「夜景モード」や「花火モード」を活用しよう。シャッタースピードや色味などを自動調整してくれるため、撮りやすくなります。ただし、設定によっては予想以上にシャッタースピードが長くなるものもあるので、事前に試し撮りをしておくのがおすすめです。

余計な設定はOFF!

被写体が遠い花火には、フラッシュをたいても効果がない。むしろバッテリーも消耗するため、フラッシュはオフにしよう。
1回のシャッターで複数枚重ねどりするHDRモードは、動いてる花火を撮るとブレやすくなってしまいます。保存容量も肥大化を防ぐためにも、HDRモードはオフにしておこう。

B とにかくたくさん撮るのがコツ

いろんなコツを覚えても、いい一枚を撮るのはなかなか難しい。ブレる前提でとにかく撮影枚数を増やすのが、キメの一枚を撮るための近道。そのために必要なちょっとした心構えを紹介します。

打ち上げ開始後、すぐに撮影開始

「撮るならやっぱりフィナーレ」と思っていたら、撮影チャンスが減ってしまいます。また、後半は花火の煙で空が曇ってきてしまうため、打ち上げ開始したら、はじめからどんどん撮影していこう。

連写モードを活用

連写モードがある場合は、これを使わないテはなし。連写で撮ればちょうどよいタイミングを逃す心配もなく、ブレていない写真が撮れやすくなります。

シャッター音を小さくしておく

撮影中に意外と気を遣うのが、シャッター音。予め小さく設定しておけば、周囲に気兼ねなく撮影できる。バッテリーも消耗しないから、一石二鳥。

保存容量を確保する

撮影枚数が多くなるので、スマホの容量を十分に確保しておこう。

充電を満タンに

連写をしたり、カメラの起動時間が長くなると、電池も消耗しがち。花火大会当日は充電満タンで挑もう。ポータブル充電器などを持っている人は、ぜひ持って行こう。

C +αのチェックポイント

花火撮影の基本をマスターしたら、+αでさらにカッコイイ写真を撮ろう。

撮りやすい花火はコレ!

打ち上げ花火にもいろんな種類がありますが、ここでは写真に撮りやすいもの・撮りにくいものをご紹介します。
撮りやすい花火は、光が均等に散らばっているもの。スターマインや連続で上がる花火は、滞空時間も長いのでシャッターチャンスが多く、比較的撮りやすい。
逆に、ナイアガラなどは明暗があり過ぎるため、撮りづらい花火と言えます。

ワンランクアップのお洒落な構図

花火だけの写真もダイナミックでいいけれど、まわりの風景も入れれば奥行きのあるムーディーな写真が撮れます。

風景に適しているのは、夜でも暗くならないライトアップされたもの。橋やタワー、ビルなどが近くにある場合は、入れてみるのもいいかも。

D どうしても撮れない時の裏技

どうしても撮れない…そんな時でも頭をひねれば素敵な写真が撮れちゃいます。とっておきの隠し技をご紹介!

動画で撮って切り出す

何度やってもやっぱりぶれてしまう…という場合の最終手段。動画で撮っておき、ちょうどよいシーンを静止画として切り出せば、立派な花火写真の出来上がりです。

花火を見ている人も風景の一部にする

混雑する花火大会の会場では、どうしても前の人の後姿が入ってしまう場合もありますよね。そんな時は思い切って、花火を見ている人も風景の一部として写してしまうのもアリかもしれません。
監修カメラマン 片桐圭さん
愛知県名古屋市出身。一般民間企業にて勤務後、写真の世界へ転身。湯浅立志氏に師事し、2001年よりフリーランス。
日本広告写真家協会(APA)正会員。
※各施設の料金は、原則、それぞれの取材時での料金を掲載しています。