標高差は4ルート中ダントツの2336mもあるロングコース。 山小屋も少なくビギナー向きではないが、それだけに登山道は空いている。しかも、駐車場までの道はマイカー規制なし。「火山砂礫地が広がる雄大な富士山を見ながら登るならココ」というファンもいる。
新五合目からは、富士山の全体を大パノラマで見渡すことができる
御殿場ルートのスタート地点は一面の火山砂礫地が広がる。標高が1440mと4本の登山ルートの中で最も低い位置からのスタートとなるので時間には余裕をもって出発したい。 登山道入口の鳥居から10分ほど登ると大石茶屋に着く。ここから先は標高3070mの七合目までは山小屋がないので、トイレや水の調達などはここで済ませておこう。左手に双子山を見ながら広大な砂礫の斜面をジグザグに登って行くと、次郎坊小屋跡がある新五合五勺、さらに2時間ほど歩くと新六合目に着く。
七合目には3件の山小屋と下山道の砂走りの分岐がある
ひたすら砂礫のジグザグ道を登る我慢の登山が続く。すこし疲れてきたら、左の宝永山を望みながら気分をまぎらわそう。富士宮ルートの六合目に続く宝永遊歩道への分岐がある六合目を過ぎ、さらに岩稜を回り込むようにジグザグの道を行けば日の出館だ。
山頂に近づくにつれ岩壁が増えてくる。落石に注意しよう
七合目の山小屋、日の出館を過ぎると左に下山道の大砂走りが見えてきて、その先は登りと下りの共通の道となる。 わらじ館、砂走館を過ぎると最後の山小屋・赤岩八合館に着く。ここからは傾斜がかなりきつく、登山道周辺には迫力ある大きな岩壁が乱立する最後の難関。白い鳥居を目指して登ればその奥が山頂だ。
ダイナミックな大砂走りで一気に下山しよう
七合目までは登り共通の道を下る。登山者と下山者がすれ違うことになるが、込み合うことはない。八合目までは急坂を下るので膝に負担がかからぬよう、ストックを持参し、利用したい。 七合目から始まる大砂走りは、高低差1000mを効率よく下れるとあって、ほかの登山口から登ってきた人も下山道に利用するほど人気。深々と堆積した黒い砂の上を滑り降りるように下山できる。最初のうちは砂の中に大きな岩が混じっているので注意が必要。宝永山への分岐点がある下り六合になると岩も少なくなる。砂埃がはげしいのでしっかり防備しよう。 新五合五勺で登りの道と交差した後はなだらかな道を下り、新五合目に到着する。
大砂走りでは1歩で約2〜3mほど進む。勢いをつけ過ぎると転倒する恐れもあるので気をつけて。大石茶屋で砂埃を洗い流そう(洗顔水100円)
登り・下りの所要時間は目安です。休憩時間は含んでいません。 疲労時や混雑時は1.5倍程度かかる場合もあります。ピーク時には2倍程度かかる区間もあります。
五合目には食事処や売店が並んでいるので、高度に体を慣らすことと腹ごしらえを兼ねて、登山計画の確認をしよう。
マップを見ながら登山ルートのチェック
五合目は既に空気が薄めなので急激な運動はNG。ゆっくりと軽めの運動で体をほぐそう。特に普段使わない筋肉や関節は入念に。
足の筋肉やアキレス腱はしっかり伸ばして
登山中は余計な荷物はなるべくなくし、最小限で出発したい。必要のないものはコインロッカーなどに預けておくといい。
富士急雲上閣のコインロッカー
登山に必要な物をきちんと持ったか最終点検しよう。もし忘れ物があったら五合目の売店で購入を。装備以外におやつなども忘れずに。
金剛杖
ストック代わりにもなるし、各山小屋で焼印を押してもらって思い出に。日の丸付き金剛杖 1200円
ティッシュ
トイレでも使用できる水に溶けるものがベター。普通のポケットティッシュは 1個 50円程度
アメ
甘い物は疲労回復になるので、疲れたなと思ったらアメを口の中にポイッ。 300円
携帯酸素
山頂に近づくにつれ酸素は薄くなるので、持っていれば安心。缶入り携帯用酸素 5ℓ 1000円
水
登山中は喉が乾いていなくとも水分補給が重要。荷物にならない程度の500㎖1ℓのペットボトルの用意を。 500㎖ 200円