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column 小京都まめ知識

小京都とは小京都の歴史小京都の祭り・土産小京都と桜小京都を楽しむために

小京都とは

 古の都の香りを残す「小京都」。全国に小京都と呼ばれる土地は数多くありますが、どういう町であれば小京都と言えるのでしょうか。
 枠組みのひとつとして、北は弘前から南は知覧まで、本家京都を含む全国50数市町が加盟する「全国京都会議」という組織があります。「京都と似た景観・町並みをもっている」「京都と歴史的に密接な関係にあった」「伝統的な産業・伝統がある」という3つのイメージ写真要件をすべて満たした土地が加盟できるもので、これが客観的なお墨付きと言えるでしょう。
 京都の文化や風物になんらかの影響を受けているかどうかはやはり大きなところで、京都よりもさらに歴史の古い奈良や、京都とは相対するように独自の文化を発展させていった鎌倉を小京都と呼ばないのはそのためです。
 しかし、一般的に「小京都」と言うときにイメージされるものはさらに範囲が広いはずです。古い町並み、情緒ある町並みのあるところとなるでしょうか。この特集でも、全国京都会議に加盟していない町も取り上げています。
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小京都の歴史

 その土地が小京都となっていった経緯にはさまざまなものがありますが、地方の大名や有力者が京文化に憧れ、京都のような町並みを整備していったケースが代表的です。大内氏の山口や金森氏の飛騨高山、島津氏の知覧などが有名ですね。また京から地方に移り住んだ人物が京文化を持ち込んだという場合もあります。こちらは一条氏の中村などが知られています。
 室町時代ごろから形造られていった小京都が多く、それらは城下町となっていることがほとんどです。城下町はその防衛上の要請からも、山に囲まれた盆地に川が流れる土地イメージ写真で、城を中心に武家屋敷、商業地、寺社が並ぶ地域などの区画割がなされ、それぞれ独特の町並みを形成していました。
 敵兵の侵入を防ぐため迷路のようになった路地「鍵曲」はらしい景観の基となっていますし、ベンガラ産地として知られた備中高梁には京都の町屋でも見られる紅柄(ベンガラ)格子が並びました。室町幕府を開いた足利家の故郷である足利は将軍家の氏寺などにその歴史を湛えています。これらが今日まで残り、また整備されなおし、京都に似た趣のある風景を今に伝えることになるのです。
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小京都の祭り・土産

イメージ写真 京都から社寺を勧請するなかで同時に祭礼も取り入れてきたということがあり、京都に起源をもつ祭りが見られるのも特徴です。特に京都の八坂神社に発する祇園祭はその代表的お祭りとして、備中高梁尾道、津和野、大洲、日田など多くの土地で行われています。趣向を凝らした山車が巡行するなど、普段の静けさとは打って変わって賑わいをみせる小京都も楽しいものです。
 そのほかにも、優美な屋台で魅了する飛騨高山の高山祭も有名ですし、歴史ある雅な祭りも多くありますので、日程が合うようであれば参加してみてはいかがでしょうか。
 また高遠の焼き物、足利の染め物、龍野の醤油造りなど、伝統的な産業として根付いているものもいろいろな種類がありますので、土産物として選んでみてもいいでしょう。
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小京都と桜

 古代から、日本の春の楽しみといえば桜ですね。小京都の古い町並みには桜がよく似合います。
イメージ写真 この特集では、春の小京都を旅する方に役立つようにと、桜の名所としても知られる土地を選んで取り上げました。例えば角館の武家屋敷と桜並木は絵画のように美しいものがありますし、松前の血脈桜など銘木も少なくありません。そのほか金沢松江のようにお城や中心的公園が桜スポットとなっていることも多く、散策しながらお花見ができます。
 近年は、陽が落ちた後にライトアップされるものも増えてきました。夜桜を愛でるのも風流です。
 ただし桜の時期には込み合うこともありますので、しっとりとした情緒を堪能したい場合は注意が必要です。
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小京都を楽しむために

 金沢などはかなり広い町ですが、大多数の小京都はこぢんまりとした町です。狭い道筋も多いので、車で巡るには不向きなところ。ゆっくりじっくり歩いて見て回りましょう。町角や路地裏に、小さな「発見」がいくつもあるはずです。歩きつかれたら和菓子とお茶で一服などしながら、町の歴史に思いを馳せてみましょう。
 小京都は単なる「京都のミニチュア」ではありませんので、「京風」ばかりを探すのではなく、その土地ならではの風情を楽しみましょう。逆説的なようですが、京都の雰囲気を味わうのであれば京都を訪れるのが最良ですから。京都の影響が時代を経て、その土地その土地で独特の景観を造りだしています。ぜひあなたの足で、目で、「小京都らしさ」を見つけてみてください。