素顔の京都に出会えばほんまもんが見えてくる
京都、それは言うまでもなく観光都市である。故に、観光客を愉しませる為の店や施設が数多く存在する。だがそこに、ほんまもんの京都を見かけることは殆どない。観光客向けに厚化粧したところではなく、素顔の店や食にこそ、ほんまもんの京都が潜んでいる。
普段着の京都、それは多く京都人が集う場所に有るが、決して観光客を拒むものではない。むしろ、観光客が混在することを、京都人は愉しんでいるフシすらある。京都御苑、鴨川、京都人の憩いの場所は、京都観光に欠かせないところでもある。
カメラを構える観光客に、犬を散歩させながら京都人は言う。
「何処から来はったん? シャッター押したげよか?」
我が町京都に憧れて訪ねてくれたことを喜んでいる、それがほんまもんの京都人の姿なのだ。“一見さんお断り”“京のぶぶ漬け”そんな神話によって植付けられた排他的なイメージは、普段着の京都を垣間見ることで払拭されるに違いない。
「イノダコーヒ」「ふたば」、普段着の京都人に接すれば、ほんまもんの京都がきっと見えてくる。 |
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PROFILE
柏井壽 かしわいひさし
歯科医・エッセイスト。旅好きで食通。『京都の値段』(プレジデント社)、近著に『極みのひとり旅』(光文社新書)など。テレビ朝日系列の番組「旅の香り時の遊び」の旅監修も担当。
撮影:ハリー中西 水野克比古
協力:JR東海ツアーズ
| ◆次回は、原生林や夏扇子など「涼」を感じられるほんまもんを紹介予定。お楽しみに。 |
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