ツウなおでかけ新発見!

おでかけニストの連載コラム

三つ星カフェの小さな幸福

Maruni coffeeで良き一杯、水戸駅前メインストリート散歩

Maruni coffeeで良き一杯、水戸駅前メインストリート散歩
茨城県・JR水戸駅の北口に、街の人々に親しまれる小さなロースタリー&カフェがある。2011年12月に誕生したMARUNI COFFEE(マルニコーヒー)。かつてこの街で高校時代を過ごしていた自分に教えてあげたくなる、おいしい湯気の漂う空間だ。
水戸市内をのんびり散歩するのは約20年ぶりのことだった。当然のことながら駅前は大きく様変わりしており、高校生時代、初めてひとりでドキドキしながら入った地階の渋い喫茶店も、放課後に必ず寄っていた川又書店やツルヤブックセンターも、今はない。
高校時代は地元の街に退屈していて、いつも心のどこかで微妙にイライラしていたっけ。学校の屋上で光る雲を見上げながら「聴いたことのないヒット曲~♪」と小声で唄ったなあ、と思い返しながら大通りを歩いていくと、小さなベンチと黒板、楽しげなイラストの描かれたガラス窓をみつけた。
黒板には鳥の絵。窓ガラスに描かれているのは潜水艦…イエロー・サブマリン? 花火、海の底にコーヒーの出前に来たようなダイバー。近づいていくと、窓ごしにコーヒーの焙煎機が銀色に輝いているのが見える。吸い込まれるように扉に手をかけて、店内に入った。

壁にはコーヒーの産地を示した世界地図

壁にはコーヒーの産地を示した世界地図
落ち着いたグレイの壁に囲まれた、細長い空間だ。焙煎豆がずらりと並んでいて、目の前のカウンター席では先客がアイスカフェオレを飲んでいる。奥をのぞけば、そちらにも小さなテーブル席があり、スーツ姿の女性客が3、4人で談笑している。街角のコーヒー店のこういう何気ないシーンに、いつも心がふっと柔らかくなる。

ブレンドは「アラビアのワイン」など5種類

テーブル席でコーヒーをいただくことに。ブレンドは「アラビアのワイン」「ハニー」など5種類、シングルは6、7種類。カウンターをちらりと振り返ると、ご主人がハリオV60を使ってドリップしている光景が目に入る。テイクアウト待ちしているお客さまのための一杯だ。
私がいただいたのはその時期の限定品らしいエチオピア・グジ。中深煎りで、ボディ感と派手すぎないフルーティーな香り、甘い余韻を楽しんでいると、白いワイシャツ姿のビジネスマン2人連れが入ってきて席につく。界隈で働く人々がひと息つく場所としても重宝されているようだ。
ご主人の岡﨑二郎さんにお訊ねすると、窓ガラスのイラストはフリーランスのデザイナーであるお姉さんが季節ごとに描き、黒板はご自身で不定期に描いているとのこと。絵心のある姉弟なのだ。

毎日飲みたくなるシンプルなコーヒーを

「特別な一杯というよりは、気軽に毎日飲みたくなるようなコーヒーを提供したい。シンプルなコーヒーをカジュアルに愉しんでいただきたい」と岡﨑さん。店名はかつてこの地で祖父の岡﨑六郎さんがマルロク(○の中に六)という屋号の家具店を営んでいたことにあやかって、ご自身のお名前である二郎のマルニ(○の中に二)としたそうだ。
ほどよい距離感の優しい接客。店内に押し寄せたり引いたりする快い活気と落ち着きの波。いま、水戸の街にはこんなにいいコーヒー店があるよと、高校時代の私の肩をぽんぽんと叩いて教えてあげたくなった。
キーワード :
女子
デート
グルメ
投稿者情報

関連する観光スポット&イベント

Maruni coffee

マルニコーヒー

住所 茨城県水戸市南町2-4-32
TEL 029-228-0282

公共交通

JR水戸駅北口より徒歩10分

駐車場

なし

時間

10 ~19時(喫茶18時)

休み

木曜、第1・3水曜

URL

https://www.facebook.com/MaruniCoffee

この記事を読んだ人におすすめの記事

注目のピックアップ記事

※各施設の料金は、原則、それぞれの取材時での料金を掲載しています。