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おでかけニストの連載コラム

温泉ビューティ研究家・石井宏子のキレイになる温泉旅

日本最北端の列車に乗って、オイルinの温泉へ~北海道・豊富温泉~

日本最北端の列車に乗って、オイルinの温泉へ~北海道・豊富温泉~
やってきました、日本最北端の線路「稚内駅」。ここからJR特急で40分の豊富駅で下車し、サロベツ原野と豊富温泉へ出かけます。と、はりきっていた数分後に、なんと、旭川周辺の大雨の影響で列車が運休になることが決定。こんな大波乱も旅の楽しい想い出。というわけで、今回は最果ての“トクベツ”な温泉のお話です。
詳細:JR稚内駅

ナチュラルな外観に心魅かれる川島旅館

ナチュラルな外観に心魅かれる川島旅館
スイーツ好きの料理人・川島旅館の三代目を継いだ松本康宏さんと、環境設計デザインの世界から宿の女将業へ飛び込んだ三代目女将の美穂さん。宿が90周年を迎えた2016年、若い二人のエネルギーが詰まった新しい川島旅館が始まりました。

すっきりと寛げるお部屋はロングステイしたくなる

すっきりと寛げるお部屋はロングステイしたくなる
フローリングにベッド。すっきりとしたインテリアのお部屋はロングステイしたくなる雰囲気。ちょっと屋根裏っぽいデザインも落ち着けて安らぎます。豊富温泉は観光で立ち寄る人もいるし、温泉の特別な泉質から、アトピーや乾癬など皮膚の悩みの治療のために湯治滞在する人も多い温泉地です。

温泉とガスとオイルが一緒に噴出

温泉とガスとオイルが一緒に噴出
豊富温泉はかつて石油採掘をしていた時に、天然ガスと温泉が一緒に噴出しました。天然ガスは別にして活用し、オイルの混じった源泉がそのまま各施設で利用されていますので、温泉の表面にうっすらとオイルが漂う独特の温泉になったのです。泉質は塩の濃い含ヨウ素―ナトリウム-塩化物泉。殺菌作用のある塩とヨウ素、そして塩成分と温泉に含まれる植物由来の大地のオイル成分が肌の上をカバーしてしっとりつやつや。川島旅館の男女別のお風呂は、内湯は、ややぬるめに温めた温泉と、源泉そのままの温度(20~35℃くらい*季節によって変化します)の冷たい湯船、外の半露天風呂は少し熱めと、3段階の異なる温度で入れる造り。3つの湯船を巡っているとあっという間に温まって爆発的に発汗します。

湯上りにパブリックでのんびり読書

湯上りにパブリックでのんびり読書
川島旅館は連泊するひとり旅の人もいて、湯上りにパブリックでのんびり過ごしています。吹き抜けのロビーや、2階の廊下にはミニライブラリーと、その横に木のベンチ。部屋に籠るでもなく、なんとなく自分のお気に入りの場所を見つけられる安らげる空間です。

豊富町の海と大地の恵みがぎっしり

豊富町の海と大地の恵みがぎっしり
料理担当は3代目主人の松本さん。札幌の料亭、イタリアンの奥田シェフ、チャイニーズの脇屋シェフと、様々なジャンルの修行を重ねて、豊富町の豊かな海と大地の食材から作る料理は楽しさがいっぱい。ひーおばあちゃんの時代から変わらぬレシピの海鮮鍋は優しい味わい。その後に蟹がたっぷりのシーザーサラダが出てきたり、鱈・蛸・海老と野菜のトマト煮込みが出てきたり。この日のメインはエゾシカのたたき。旨みたっぷりの赤肉の魅力を味わえる北のご馳走でした。

実は朝食に宿の一番人気の名物が登場

実は朝食に宿の一番人気の名物が登場
この宿の大ヒット商品は「Butter Field」。豊富町は日本最大級の酪農の郷。その新鮮な牛乳を使って門外不出のバターを作り、そこに北海道のさまざまな素材を練り込んだ独創的なバターフィールドを作っています。朝食のメーンイベントは、旭川産ゆめぴりか特級米の上に Butter Fieldをのせた「バター醤油ごはん」。日によって違うのですが、この日は“鮭節と昆布のバターフィールド”でした。熱々ごはんにのせて、とろりと溶けてきたら、ちょっとだけ醤油をかけて、ぱくり。悶絶級の禁断の美味しさ。幸せな朝ごはんです。

朝イチのふれあいセンターの温泉もすごい!

朝イチのふれあいセンターの温泉もすごい!
宿のお隣りには、町営の温泉施設・ふれあいセンターがあります。少しぬるめの湯治湯と一般客用のお風呂場がわかれていて、目的や好みで利用することができます。8時30分のオープンには入口に行列が。毎日新しい湯を注ぐので朝の一番湯は、オイル成分がたっぷりなのです。写真は湯治湯の一番風呂を取材撮影させていただいた時のもの。ひばや檜のおがくずみたいな芳醇な香りのふわふわした黄金のオイルがたっぷり浮かんでいて、うっとりです。朝イチの注ぎたての湯に入ると皆、全身ブロンズ像みたいにツヤピカ。すべすべの美肌ケアができてしまいます。この温泉は皮膚疾患に悩む人たちの救いの湯にもなっていて、全国から、そして海外からも、評判を聞いて長期滞在する方も沢山いらっしゃいます。一緒に温泉に入れば和気あいあい。温泉で心も肌も潤っていきます。

サロベツ原野と利尻富士

サロベツ原野と利尻富士
豊富温泉のまわりは最果ての大地と海が広がっています。車で15分ほどでサロベツ湿原。エゾカンゾウやノハナショウブなどが咲く湿原の木道を歩きました。どこまでも広がる地平線。本当はその向こうにどどんと利尻富士が見えるはずなのですが・・・。

海と利尻富士とサンセット

海と利尻富士とサンセット
サロベツ湿原の先には海。豊富町のもうひとつの名物は、大海原と利尻富士に沈む夕陽。当日は海霧がすごくて島影をみることはできなかったので、ふれあいセンターの中にある、豊冨温泉コンシェルジュデスクで写真を見せていただきました。今度こそ、この風景を見たいな~。

牛、牛、牛。どこまでも、牛。

牛、牛、牛。どこまでも、牛。
海からの帰り道、周りを見渡すと、広々した牧草地帯には、牛、牛、牛。ミネラルたっぷりの大地で育つ牧草を食べてのびやかな環境で過ごしている牛たちをみて、豊富町の牛乳で作ったジェラートをいただき、旅をしめくくりました。
キーワード :
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投稿者情報

温泉ビューティ研究家 石井宏子

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