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本書の企画を立案したのは、じつは私である。ただ、これは「鉄道学」などとそんな大それたことを提案しようとなどといったものではなくて、単に鉄道趣味界の大御所といった人に鉄道趣味への取り組みについて雑談も交えて気軽に語ってもらい、それをまとめてみようという、いたって気楽なものだった。ここで私が狙っていたのは、「たかが趣味、されど趣味」の「されど趣味」の部分をほんの少しだけ浮き彫りにしてみたいということであった。
だが、この案はあえなく却下。せっかく、これだけの人にご登場願うのだから、もっと真剣に聞きだすとともに、それに私なりの解釈や主張を加えたものにしてほしいということに相成ったのである。
正直、これには戸惑ってしまった。こうなると、とても気楽どころの話ではない。インタビューするのはいいとしても、それぞれの方にふさわしいテーマを設定しないことには、とてもまとめられるものではない。はたして、この私にその任が務まるものだろうか。
考えあぐねていたところに、河合桃子編集長が「鉄道学」という造語を持ち出してきた。瞬間、「あっ、これだ。これならイケるかもしれない」と思った。言葉の定義はともかく、最初の目論見が「たかが趣味、されど趣味」の「されど趣味」のほうに力点をおいたものだったから、だとすれば「学」でいいわけである。この方向でそれぞれの人にテーマを設定すれば、読者に参考になる、有意義な話が聞きだせるのではないかと考えた。
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