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るるぶの書籍〜JTBパブリッシングの本〜

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ボンネットバスにキャブオーバーバス、今は見られないスタイルとカラーリング・・・。戦後バスが最も輝いていた時代が、懐かしい風景とともにカラー写真でよみがえる。
写真/満田新一郎 文/三好好三・福川博英
●A4判  ●上製本  ●オールカラー  ●160ページ
●定価:各7,350円
 
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収録会社 札幌市営、函館市営、苫小牧市営、北海道中央、道南、函館、青森市営、弘南、三八五、岩手県北、岩手中央、花巻、岩手県南、秋田中央交通、秋田市営、羽後交通、秋北、仙台市営、宮城交通、山形交通、庄内交通、常盤交通、福島交通、関東鉄道、茨城交通、横川観光、東野交通、関東自動車、群馬、上毛電鉄、つゝじ観光、秩父鉄道、羽生観光、飯能観光、日東交通、東洋交通、阪東自動車、鏡浦観光、上信観光、小田急、都営、京浜急行、東急、京王帝都、関東、西東京、西武、国際興業、東武、京成、はと、帝産、藤田、王子運輸、東京近鉄、日本観光交通、内山観光、三ツ矢観光、横浜市営、江ノ電、神奈川中央交通、箱根登山鉄道、新潟交通、越後交通、頸城鉄道、富山地方鉄道、富山観光、クレハ観光、北陸鉄道、北陸交通、北日本観光、福井鉄道、京福電鉄、丸岡、富士急行、山梨交通、川中島、長野電鉄、上田丸子電鉄、千曲自動車、信南バス、おんたけ交通、松本電鉄、諏訪、東海自動車、伊豆箱根鉄道、清水交通、静岡鉄道、浜松観光、名鉄、名古屋市営、知多、日本急行、岐阜市営、岐阜乗合、東濃鉄道、西濃観光、三重交通、近江、江若、京都市営、京阪、丹後海陸、大阪市営、南海電鉄、近鉄、水間鉄道、中央交通、中央観光、神戸市営、神姫、阪神電鉄、姫路市営、全但、淡路交通、奈良交通、吉野大峰ケーブル、吉野熊野観光、白浜急行、御坊南海、日本交通、一畑電鉄、石見交通、中鉄、下電、岡山電軌、両備、宇野自動車、井笠鉄道、備前、呉市営、広島電鉄、帝産広島、芸陽、広島交通、おおさき、因の島運輸、山口市営、山陽電軌、山陽急行、船木鉄道、徳島、徳島西部、四国交通、琴電、高松、大川、琴平、伊予鉄道、瀬戸内運輸、奥道後、四国急行、宇和島自動車、高知県交通、土佐電鉄、南四国急行、西鉄、佐賀市営、昭和自動車、祐徳、長崎県営、佐世保市営、西肥、熊本市営、九州産業交通、九州国際観光、大分、亀の井、日田、宮崎交通、桜島町営、鹿児島市営、鹿児島交通、南国交通、首里、琉球、那覇交通
 
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夕張鉄道、定山渓鉄道、岩手中央バス、福島県南交通、東野鉄道、小湊鐵道、国際自動車、日本交通、志村観光バス、イースタンモータース、相模鉄道、江ノ島鎌倉観光、頸城鉄道自動車、山梨交通、草軽電気鉄道、千曲自動車、川中島自動車、濃飛乗合自動車、京都バス、明石市企業部交通課、日ノ丸自動車、両備バス、中国鉄道、宇野自動車、井笠鉄道、呉市交通局、宇部市運輸局、防長交通、徳島市運輸課、琴平参宮電鉄、小豆島自動車、宇和島自動車、高知県交通、祐徳自動車、林田乗合自動車、沖縄交通 など
 
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札幌市、函館市、北海道中央バス、秋田市、山形交通、仙台市、会津乗合、関東自動車、群馬バス、九十九里鉄道、東京都、京浜急行、京王帝都、東急バス、関東バス、西武バス、国際興業、はとバス、帝産バス、神奈川中央、新潟交通、北陸鉄道、富士山麓、岐阜バス、東海バス、静岡鉄道、浜松市、名古屋市、名鉄バス、三重交通、京都市、京阪バス、大阪市、奈良交通、阪神電鉄、神戸市、神姫バス、一畑電鉄、岡山電軌、広島電鉄、広島バス、サンデン交通、山陽急行、琴電バス、伊予鉄道、西鉄バス、若松市営、昭和自動車、西肥自動車、九州産交、宮崎交通、鹿児島市、国鉄バスなど
満田新一郎の思い出 ―発掘カラー写真 昭和30年代バス黄金時代より抜粋―

出席:満田 禮(故満田新一郎夫人)
      :満田 冠(長男)
      :森上朱々子(長女)
進行:満田恒春(次男)

恒春:今回、親父の貴重な写真が「写真集」となって発売されることになったのですが、当時の背景などから話してください。私はまだ生まれる前の話なので、個人的にも是非聞きたい。

禮:結婚するずっと前から新一郎は趣味として、いろいろな写真を撮っていたようよ。新婚旅行に二眼レフを持ってきたのを覚えているわ。その後、冠が生まれ朱々子が生まれて、その頃から一眼レフ(35mm)に変わり、カラーフィルムが出ると、撮影対象にバスが加わったの。

恒春:それまではバスは撮っていなかった?

禮:鉄道が中心だったのよ。カラフルなバスはカラーフィルムに撮影するのが楽しかったみたい。「どこどこバスの色がいい」とか「カラーデザインが面白い」とか、撮影してきた写真を私たちに見せながら、よく話していたわ。

恒春:撮影旅行はどのようなかたちで行っていたの?

禮:その頃は今みたいに簡単に「撮影に行く」と旅行ができる時代ではなかったのよ。会社の出張、社員旅行といった機会や、家族で行く夏休みの旅行の時などに撮影していたようよ。

(中略)

恒春:今と違ってなんの情報もない時代に、どうしてこれまでのコレクションが出来たのかと、バス研究の方々が不思議に思うほど、バスの車種、バス会社ともに網羅されているようなのだけれど。

禮:当時、わが家には電話がなかったので、うちから問合せをしているのは見たことがなかったわ。ただ出版社という職業柄、会社には情報があったのかもしれないわね。

恒春:ひとつ残念なのはドア側の写真ならば…という声があるんだけど。

冠:それは車道側から撮ったほうが、街路樹の陰などに悩まされず、光線の当たった写真が撮れることと、ドア側はラインがドアによって途切れるためデザインが壊れると考えていたようだよ。「ドアは凹んでいるから」と言っていたような覚えがある。

(中略)

恒春:この当時はカラーフィルムも希少で高価だったんだよね。

禮:そうね。普段は金額なんて気にしない人だけど、それでもフィルムは相当高かったらしく、ひとコマひとコマ丁寧に撮影していたわ。

朱々子:撮り終わると、郵便局まで持っていったんだよね。

禮:その当時はコダクロームは国内で現像できずに、船便でニューヨークに送っていてね。だから現像に出してから帰ってくるまで2カ月かかるのよ。4コマ並ぶ箱で20枚撮り1本出したときはこれくらい(1.5cmくらい)2本出したときにはこれくらい(2.5cmくらい)の黄色い箱に入って帰ってきたの。

冠:通関証が箱についてきたよね。(箱が出てきて)あ、これこれ、ほら「通関料徴収48円」って書いてある。

禮:だから現像料も高かったんじゃないかしら(*当時は現像料込みでフィルムを販売していたが、送料・通関料は別)。

(中略)

朱々子:こうしてみるとお父さんも沢山撮ったよね。

禮:そうね、これだけ撮るのって、フィルム代もすごいけど、旅費もすごいわね。それを自己満足のために費やしていたんだから、最高の贅沢ですよ。でも、それがこうして素晴らしい解説をつけていただいて、立派な本になるんだから有り難いことです。

朱々子:あのワンマンなお父さんについて行ってたんだから、私たちもすごいよね。

恒春:昭和30年代はバスの黄金時代だったけど、父親の威厳の黄金時代でもあったんだね。

 
コラムから バス鑑賞の愉しみ  福川博英
 昨今バスウォッチングなる愉しみがある。バスターミナルや観光地、イベント会場の駐車場でバスにカメラを向けたり、熱心にメモを取る若い人たちが増えた。バスの写真を撮り始めた昭和50年頃「バスが好きだ」などと言おうものなら変人扱い(今でもそうかな)されたものだ。まして昭和30年代となると、バスの写真を撮ること自体、結構勇気のいることではなかったか。「なに撮ってるの?」と聞かれても、誤解を招かぬよう返答するには骨が折れたろう。(中略)
 毎日バスに乗り始めた昭和35年頃は、まだ20年代中頃のちょっと怪しげなバスも生き残っていた。新しいバス古いバス、長いやつに短いやつ、狐顔に狸顔。毎日違うバスに乗るのが楽しかったが、ある日突然気が付いた。「運転席にお釜のあるキャブオーバーエンジン(COE)バスと犬鼻のバスはお尻のカタチが同じだ」、エンスージアストの誕生である。35年当時の国産乗用車は軽自動車を除けば8車種しかなく、バスの方がはるかにバリエーションも豊富だった。子供は皆乗物好きだが、自分にとって一番身近な乗物に興味を覚えてセンスが養われるのではないか。鉄道も路面電車とも縁がなく、外国製の自動車もめったに走らない街にあっては、バス以上に愉しい事が見つからなかったのかもしれない。しかしこの頃の「刷り込み」は長く尾を引いた。「あの時乗ったあの形のバスは一体何だったのだろうか」、このテーマで資料を探し謎を解き明かすのは考古学的愉しさがあり、いつしかライフワークとなってしまった。
 ところで全盛期たる昭和30年代のバスをウォッチングしようとしてもせいぜい十数年、現役最古参でも昭和60年代の若造だ。博物館には30年代のバスを保存・展示しているところもある。全国に数カ所、台数にして十数台か。個人の旧車マニアや愛好者の団体が復元・保存するバスを合わせても30台程度、この本に収録した基本的な型式より遥かに少ない。
 そこでオールドバスウォッチャーの行き着く先は勢い古書店となる。書斎派に転向してカタログ・パンフレット・絵葉書から古いバスを探し出すのだ。しかしこれが意外と難題で、書架にデンと構えた分厚い社史ならいざ知らず、古書店の隅の段ボール箱に無数に生息する紙モノ資料を漁っても、バスに関する史料とはめったに出会えない。タイトルの解っている史料でも入手するのに20年以上掛かったり、見つけた時には手が出ないほど高価だったりする。幸いにもこの数年ネットオークションが普及し、古書店を回らずとも居ながらにして史料漁りができるようになった。
 さて、そろそろ書斎に閉じ籠り「怪しいバス」の身辺調査を続けるとしようか・・・・・・。