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温泉

愛媛県

更新日:2006-07-03

松山・道後温泉本館を大解剖!

道後温泉のシンボルとして、湯の街の中心に立つ道後温泉本館。夏目漱石もお気に入りだったという自慢の湯と、重要文化財にも指定されている伝統ある建物の魅力を詳しく紹介。

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近代和風建築の粋を集めた三層楼の名建築
 明治27年(1894)に建築され、増改築を繰り返して今の姿になった道後温泉本館。外観、建具、意匠のすみずみにまで注ぎ込まれた、近代和風建築の技を見てみよう。本館北側の1階屋根部分が3カ所波打っているが、これは昔の玄関の名残だ。中世までの温泉の構造については明らかになっていないが、江戸時代の寛永15年(1638)、藩主松平定行が温泉の諸施設を整備した。それまでは、露天風呂に近いものだったが、石垣で周囲を囲んで浴室を区切った。正面左から一之湯(武士、僧侶用)・二之湯(婦人用)・三之湯(一般男子用)と身分と性別によって分けたという。明治27年に現在の木造三層楼塔屋付きの本館が完成したが、一・二・三之湯の形態は踏襲され、それぞれ唐破風(からはふ)付きの豪華な玄関を設けていた。この北側玄関は、昭和10年に3室の区画を男女2室に改築されるまで使われた。また、3階から下は松山城と同じ尺度が使われているが、振鷺閣には明治政府が布告した今と同じ尺度を採用。大屋根を支える構造も洋風の小屋組みが使われている。伝統の和風建築に当時西洋から輸入された技術が用いられており、そこが近代和風建築といわれるゆえんだ。
DATA 道後温泉本館
泉質/アルカリ性単純温泉。 TEL:089-921-5141 交通:伊予鉄道道後温泉駅から徒歩5分。 定休:無休(12月に1日臨時休業あり)。 P:有料100台(30分100円、本館と椿の湯利用者は1時間無料)。
道後温泉本館
館内図
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展示室と坊っちゃんの間
2階の展示室と3階の坊っちゃんの間は、入浴客は無料で見学できる。展示室では明治から大正時代まで本館で使われていた湯札や、著名人の来訪帳、書画、掛け軸などを見ることができる。近世の三筆と謳われた僧・明月の書や、柳原極堂の俳句ほか、どれも道後温泉のお宝といえる品々だ。坊っちゃんの間からは道後の町を一望できる。温泉の湯で芯から温まった体に涼風は気持ちよいが、湯冷めするほどの長居は禁物だ。
展示室 入浴だけではもったいない。ぜひ展示室にも足を運ぼう
坊っちゃんの間
坊っちゃんの間は3階北西の個室

又新殿
明治32年(1899)に改築された又新殿は、全国で唯一の皇族専用のお召し湯。豪華な造りは一見の価値ありだ。門から居室、湯殿まで格式の高さを表す工夫がなされている。唐破風付きの玄関を入ると、随所に銘木を使用し、壁や襖、障子の腰には金・銀箔地に障壁画が描かれるなど、装飾性に富んだ桃山風の豪華な部屋が続く。建具などの材料も厳選され、わが国の伝統的な和風建築の最高峰といわれている。玉座の間は天皇のみが使用でき、外の皇族は御居間に着く。湯殿は階下にある。もちろん湧き出る湯は一般の浴槽と同じもの。

Data/見学料250円。職員による解説付き。
又新殿
御成門 又新殿に入る御成門。傾斜した場所に立つので、この入口は本館の2階にあたる

振鷺閣
3階の大屋根の上に乗っている塔屋(ペントハウス)は振鷺閣と呼ばれる。振鷺閣の周囲の窓には、赤いギヤマンガラスが使われているが、明治の創建当時には1階のガラス戸にも赤・青・黄のガラスが市松模様にはめ込まれていたという。 振鷺閣
本館周囲の玉垣に白鷺のオブジェ
昔、足に怪我を負った一羽の白鷺が岩間に湧き出る湯を見つけ、毎日その中に足を浸していた。そのうち傷は完全に癒え、白鷺は元気に飛び立った。これを見た人々が温泉に浸かると疲労回復、病気は治癒したという。
白鷺のオブジェ

高欄
2階と3階の濡縁に付けられた高欄の模様は、透かし彫りで湯の湧きあがる様を表している。
高欄

伊佐庭如矢(いさにわゆきや)の像道
後湯之町初代町長で、神の湯(本館)を改築したのがこの伊佐庭如矢という人。100年先まで他所が真似できないものを造ってこそ町が潤い、人々も潤うと説いた。本館は、110年を超えてもなお他所の真似できない稀有な温泉だ。
伊佐庭如矢の

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